この人事異動は出世?左遷?人事部経験銀行員が異動の見極め方を大解説

銀行では毎月実施される人事異動。実際に異動先が言い渡されたものの、それが出世なのか左遷なのかわからないこともあると思います。

自分自身の異動であれば、出世かどうかに関わらず、希望通りの異動かどうかでその異動の良し悪しを判断することができます。一方、同僚や先輩・後輩の異動においては、客観的に出世なのか左遷なのか、どういった意図を持った異動なのかを理解しておくことが必要になります。

今回は、人事部での業務経験から、メガバンクでの人事異動について、その見極め方、判断の仕方について解説いたします。

1. 絶対的な出世部署であるかどうか

異動が出た際に、まず1番のわかりやすい判断軸は、その異動先の部署が絶対的な出世部署であるかどうかとなります。銀行には、誰がどのタイミングで異動したとしても、良い異動と言えるような部署が複数存在します。

銀行に入社されたばかりの方や、銀行の人事に馴染みのない方にもわかるように記載させていただく、例えば企画系の部署は否応無しに出世部署となります。

銀行内でも、さまざまな部門に別れていたり、社内カンパニー制をとっているメガバンクもありますが、経営企画部を筆頭に国際企画部や与信企画部等は間違いなくエリートコースと言える部署になります。

その他には、有名な上場企業を担当するような大企業向けの営業部署や、労働組合、官公庁出向等も間違いなく優秀な方がいく部署になります。

また、〇〇管理部や〇〇業務部のような、部門を統括する部署も良い部署と言えるでしょう。

2. 異動の流れを理解する

上記で説明したような、明らかに出世コースではない部署の場合、今までのキャリアを踏まえた異動の流れを理解することが重要となります。

シンプルに言えば、異動先の部署がステップアップの部署なのか、そうでないのかという視点になります。

例えば、入社してから3つ目や4つ目の部署で、地方の大きな支店に異動した場合、今いる部署、その前のキャリアからの流れを見る必要があります。

「地方の小さな支店→都内の小さな支店→地方の大きな支店」の場合、基本的には良い異動と考えられるでしょうか。

この異動のパターンの場合は、地方の大きな支店で支店の中核となるようなお客様を担当することができ、支店において大きな役割を担うことができます。

人事部の狙いとしては、地方の支店でエースとして活躍してもらい、更なる成長を期待した異動と言えるでしょうか。

一方、「地方の小さな支店→本部営業支店(上場企業を担当する本部にある営業支店)→地方の大きな支店」の場合、若干首を傾げてしまう異動と言わざるを得ません。

3. 入社時の部署は今後の発射台

最後に入社時の部署・支店についてです。入社時の支店・部署は、採用面接等の評価はあまり関係ありません。一部、本部部署や名門と言われる支店に配属されるには、最低限の要件がある感じがしますが、それ以外は住居の関係や、出身大学等、色々な要素により配属が決定されます。

一方、今後のキャリアにおいては、入社部署・支店での過ごし方は、とても重要になります。入社部署・支店は、キャリアの発射台のようなものです。

私自身、入社1年目の時に、当時の副支店長から「入社支店からの一番最初の人事異動は思っている以上に重要だよ。」と言われました。当時は、その意味を良く理解できていませんでしたが、銀行員人生10年を超えたあたりで、その言葉の意味がよく理解できました。

入社部署・支店を発射台とすると、最初の異動は発射角度に例えることができ、なるべく角度をつけて(上空に)発射してもらうことで、その後のキャリアにも大きく影響してきます。

客観的にあまり評価の高くない支店に配属となったとしても、最初の異動で上空に打ち上げられることで、その後のキャリアにも良い勢いがつきます。

一歩、最初に良い部署・支店に配属されたとしても、最初の異動で角度0度や、マイナス方向への異動となると、そこからプラス方向へ流れを変えるには、かなりの努力と運が必要となります。

まとめ

今回は、メガバンクにおける人事異動の良し悪しの見極め方について、解説させていただきました。

人事異動は、過去の流れを読みとることが重要です。これまで歩んできたキャリアや専門性によって、人事異動の意図も変わってきます。

一方、個人の異動においては、客観的な評価はあまり関係なく、自分が目指すキャリア、やりたい仕事に合致していることが重要となります。

少しでも、参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました