“エリート銀行員”と言われる優秀な銀行員の方は、読書の習慣があるように感じます。役員になるような方も読書を趣味としている方が多くいらっしゃいます。読書は、自身の見識を深める最適な自己啓発の手段の1つではないでしょうか。
ファイナンスや会計等の業務に関連する本の他に、金融関係以外の本を読んでいる銀行員の方も多くいるかと思います。
今回は多くの銀行員が読んでいる自己啓発本の古典をご紹介させていただきます。
1. 人を動かす
言わずと知れたデール・カーネギーの名作です。
人間関係を良くするための心得、鉄則を教えてくれる本です。
邦題の「人を動かす」だけを見ると、部下がいる人が読むような印象ですが、英語の題名は「How to win friends and influence people」であり、人間関係をよくする秘訣が書かれた本です。
実践的な内容が書かれており、日々の業務の中で意識すると良い示唆がたくさん得られます。職場の人間関係に悩んでいる人、良好な人間関係を築いていきたい人におすすめの一冊です。
2. 夜と霧
オーストリアの精神科医・心理学者であるヴィクトール・エミール・フランクルの作品であり、ナチスの強制収容所での体験を綴った一冊となります。
想像を絶する体験からの言葉は、心に突き刺さるものがあり、生きる意味を考えさせられます。仕事が苦しい時などのつらい時期に読むと、考え方の幅が広がり心を少し楽にしてくれる一冊です。
人生で一度は読んでおく価値のある作品だと思います。
3. フランクリン自伝
アメリカ合衆国建国の立役者であるベンジャミン・フランクリンの自伝です。上記の「人を動かす」や福沢諭吉の学問のすすめの中でも言及されるなど、これまで多くの読者に影響を与えてきている古典です。
自分を律することで成功へと突き進む、有名なフランクリンの十三徳が書かれております。
とても参考になる内容であり、一読の価値ありです。
4. 学問のすすめ
誰もが一度は名前を聞いたことがある本ではないかと思いますが、福沢諭吉の代表作となります。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という一文は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
現代語訳はわかりやすく、今読んでも新鮮さがあります。
また、学問のすすめの中で上記のフランクリン自伝について言及されていることも、とても面白く感じます。古典は、過去から語り継がれる名作であり、明治時代にも読まれていると考えると、本当に重要なことは不変であると感じます。
5. 7つの習慣
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」は、自己啓発本ではかなり知名度の高い一冊かと思います。
人生を良い方向へ導くため、いかに良い習慣を作っていくかが書かれています。
また、本の中では、フランクリン自伝が称賛されており、ヴィクトール・フランクルの夜と霧についても言及されています。
まとめ
今回は、自己啓発本の中でも過去から読み継がれている古典をご紹介させていただきました。
古典を読んでいると、本の中で他の古典について言及されていることがあります。過去からの繋がりを感じられ、大変面白く思うのと同時に、名作はどの時代でも名作なのだと再認識させられます。
ご紹介させていただいた本は、どれも大変勉強になる作品であり、個人的におすすめできる5冊です。
少しでも参考になれば幸いです。