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メガバンクはオワコンか?改革により再浮上する理由と世代ごとの影響

銀行はオワコン キャリア

近年、メガバンクはオワコンであると聞く機会が増えてきており、将来に不安を感じている方も多くいるのではないかと思います。

たしかに、以前のように銀行に入社すれば将来安泰という時代ではなくなってきています。一方、銀行業界でも改革が進む中で、本当に銀行はオワコンなのかどうか考えていきたいと思います。

改革により期待される効果と世代ごとの影響についても記載していきたいと思います。

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1. 銀行がオワコンと言われる理由

(1) 人員削除と役職ポストの削減

一つ目の理由としては、報道でもよく取り上げられていますが、人員の削除が挙げられるかと思います。

メガバンクの3行は、相次いで大規模な人員削減を発表しています。リストラは行わず、新卒採用の抑制と自然減による人員削減としていますが、各行の発表している削減人数は次の通りとなります。

  • 三菱UFJフィナンシャルグループ:9,500人(分の業務量)
  • 三井住友フィナンシャルグループ:4,000人(分の業務量)
  • みずほフィナンシャルグループ:1万9,000人

また、支店の統廃合も急速な勢いで進められています。かつては、充実した支店網はメガバンクの売りとなっていましたが、今はコストの増加要因とされ、支店数の削除が進められています。

当然、支店数が減るということは、支店長のポストをはじめ役職ポストが減るということであり、銀行員にとっても頭痛のタネとなっています。

(2) 金利環境

二つ目の理由としては、日銀が2016年1月に導入したマイナス金利政策により、預金と融資の利鞘で稼ぐ銀行の収益構造が崩壊していることが挙げられます。

マイナス金利政策とは、金融機関が持つ日銀の当座預金の残高の一部に対して、マイナスの金利を適用する政策になります。金融機関が日銀に預けていたお金を市場に向かわせることで、経済を刺激し景気を上向かせることを目的としています。

一方、銀行にとっての金利の低下は、すなわち融資の貸出金利と預金の預金金利との差である利鞘の縮小を意味しており、安定的な収益を得るのが難しくなってきています。

しかし2022年からは、世界的なインフレの上昇を受け、各国が政策金利の引き上げに動いております。日本も現状は大幅な政策の変更は実施しておりませんが、近い将来、金利がある世界が戻ってくるかもしれません。

(3) デジタル化、AIによる代替

三つ目の理由としては、フィンテック企業の台頭が挙げられます。

他の業界同様、銀行業界にもデジタル化の波が押し寄せており、新興フィンテック企業により、銀行のビジネスが奪われる可能性があります。

インターネット専用のネットバンクも相次いで設立されており、オンラインで口座開設等の手続きが簡潔する等、使い勝手が良いネットバンクも増えてきています。

以前は、メガバンクの売り文句として、全国の都道府県に支店を有していることに言及していましたが、昨今は支店=コストと考えられる部分も多く、デジタル化の波と合間って、支店の統廃合が進んでいます。

2. 改革により再浮上する可能性

(1) 必ずしもマイナスではない人員削減

人員削減は必ずしもマイナスとは言えません。人員削減の目的は、デジタル化により余剰になった人材並びに人件費の削除であり、より筋肉質な財務体質を作ることに繋がります。

また、単純作業の事務等をデジタル化により効率的にすることで、顧客との接点の増加やより丁寧な対応等、サービスの向上に直結する業務により体力を割くことができるようになります。

(2) 働き方改革

体質が古いと言われ続けている銀行業界ですが、近年は積極的に変えていこうという姿勢も見られます。

特に、大きな変化としては、みずほ銀行が週休3日制、週休4日制の導入並びに副業を解禁したことです。今度も他のメガバンクや地方銀行も追随していくと考えられ、働きかたも変わっていくと思われます。

また、三井住友銀行を中心にカジュアルスタイルでの出社を認めたり、在宅勤務の導入が進む等、以前の銀行のイメージとは大きく変わってきています。

(3) デジタルトランスフォーメーションの推奨

近年、どこの銀行もDX・デジタルトランスフォーメーションを推進しています。銀行として、IT人材を育てるべく、IT企業への派遣による人材の育成や各種研修制度を設ける銀行も増えてきています。

また、DX関連の資格を取得すると、報奨金として試験費用の補助とは別に一定のお金が支給される制度を設け、銀行全体でIT人材の育成に取り組んでいるケースも散見されてきました。

それくらい銀行内にも危機感があり、うまく社内改革や人材育成が進んでいけば、変わっていく可能性を秘めています。

3. 世代ごとの影響

(1) 新卒

① 人員削除はプラスだが厳しい採用環境

新卒世代にとっては、銀行で行われている人員削減はむしろプラス材料と言えます。人員削減によりより筋肉質な財務体質となることに加え、若いうちから任せられる仕事の幅も広がることが予想されます。

一方、採用環境については、以前は大量採用により比較的、内定を獲得しやすかった銀行業界ですが、長期的な人材削減計画により、新卒の採用人数もかなり絞っているのが現実です。

新卒入社のハードルは上がっていますが、入社できれば少数精鋭で良い成長環境になると考えられるのではないでしょうか。

また、役職ポストの削減についても、採用人数の減少により将来の従業員数が減っていくと考えられるので、支店長や役職につける可能性も相対的に上がっていくと考えられます。

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② 安定性と身に付く社会人の基礎

銀行業界は厳しい環境にあるのは事実ですが、社会における生活インフラとされていることからも、業務の安定性は依然として高いと言えます。

待遇についても平均を大きく上回る水準を維持しており、業務についても社会性が高くやりがいがあるのが特徴です。

また、銀行に入社するメリットとしては、入社後に社会人としての基礎が身につくことが挙げられます。大企業ならではの研修制度が充実していることもあり、自分を磨く意味で銀行に入社するという選択肢もありなのではないかと思います。

自己啓発に対する補助制度も充実していることが多く、資格の取得にかかる費用や、英語テストの費用に対して会社から補助金が支給されます。

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③ やりがいがある中小企業向け法人営業

入社1~3年目で経験する中小企業向け法人営業は、企業オーナーと直接会話ができる等、やりがいがある業務となっています。

入社10年を超えた銀行員に話を聞くと、「もちろん大企業向け法人営業は扱う金額も大きく、新聞で取り上げられるような案件に携わることができる。ただ結局、会社と会社の力関係や、役員同士の会話で決まる部分が多く、入社して最初の支店でやっていた中小企業向け法人営業が、直接企業オーナーと会話ができ、自分の力で勝負できたので楽しかった。」との意見を多く聞くことがあります。

入社一年目から担当を持ち営業できることは、銀行の醍醐味であり、自分自身の意気込み次第で大きく成長することができます。

(2) 30代後半から40代前半

30代後半から40代前半は、1番厳しい世代であると言えます。

① 役職ポストが激減

全国的な支店の統廃合により、支店長ポストを含め、副支店長、課長のポストも激減しており、役職ポストに着くことが年々難しくなっています。

また、以前は支店長ー副支店長ー課長ー担当と4人体制をとる支店が多くありましたが、近年は判断のスピードアップを図り、支店長ー副支店長ー担当または支店長ー課長ー担当と3人体制をとるケースが増えてきており、支店数の削除と合わせポストの減少に繋がっています。

レポートラインの人数削除の良し悪しの議論は別として、役職ポストが明らかに減っているのが現状です。

② 出世してきたが先行きは不透明

30代後半から40代前半の銀行員はある程度の確率で出世してきた世代となりますが、先行きは不透明であり、前述の通りポストの減少もあり、今までのようにスムーズには上のポストに上がっていけない可能性があります。

一方、そのまま銀行に留まっていれば、引き続き高収入と出向先を得られる可能性もあり、判断が難しい世代です。

今一度、自分自身と向き合い、銀行でやりたい業務ができているか、望む生活が送れているかを再確認する必要があると思います。もし、現状に満足できていないのであれば、覚悟を決めて動く決断が必要かもしれません。

20代のように「次の異動のタイミングで希望が通らなければ」と、悠長なことを言っている時間はありません。覚悟をきめ、自分で方向転換をする必要があると世代です。

③ 転職・副業の準備をする

現状に満足できていないなら、まずはできる準備から始めてみましょう。現状を変える1番早い方法は転職ではないかと思います。

転職活動を始めると、自らのキャリアの棚卸しが必要になってくるので、自分の価値観や強みを把握する良い機会になります。

棚卸しをする中で、改めて銀行員としてのやりがいや価値に気がつくのであれば、銀行に留まるという選択をするのもありだと思います。

何も考えないまま銀行に留まるのと、他の選択肢を検討した上で銀行に留まることを選択するのとでは、大きな違いがあります。

また、副業も転職と合わせて検討すべき選択肢だと思います。

この年代の強みは、高めてきた専門性を活かし、高度な副業を行うことが可能であるということです。

まとめ

メガバンクはオワコンか?をテーマに記載させていただきました。厳しい環境にあるとは思いますが、改革も進んでおり、再浮上する可能性もあるのではないかと思います。

また、自らの立ち位置によって捉え方が変わってくると考えています。

たしかに、30代、40代の世代は、出世という意味では、以前に比べれば苦しい環境と言えます。一方、在宅勤務の導入や副業の解禁など、働きやすい環境に変わっているのも事実であり、自分の希望する働き方は以前より実現しやすい環境となっています。

新卒や若い世代は、新しい銀行のビジネスモデルに変化していく可能性があり、捉え方によってはチャンスに溢れる環境となります。

働き方が多様化し、人材が流動化する中、どの世代も転職や副業も含め、幅広い視野を持ち、キャリアを築いていくことが重要ではないかと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

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