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銀行員の45歳定年制。リスキリングで主体的にキャリアを切り開く必要性

45歳定年制 関連分野

サントリーホールディングスの新浪剛史社長の発言をきっかけに話題になった45歳定年制。この言葉自体は一時期の流行りの部分もありましたが、今回は、この45歳定年制について、銀行員の視点で考えていきたいと思います。

終身雇用に寄りかかり、銀行に自身のキャリアを預けるのではなく、リスキリングで自身の価値を高め、主体的にキャリアを切り開いていく時代となっています。

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1. 45歳定年制とは

(1) サントリーの新浪社長の発言で話題に

45歳定年制は、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が、2021年9月に開催された経済同友会のオンラインセミナーで発言したものであり、大きな話題となりました。

発言のタイミングが適切であったかについては、賛否両論がありますが、人生100年時代と言われる中、キャリアの考え方について一石を投じたことは疑いの余地がないと思います。

(2) 終身雇用の崩壊

今度社会人人生が長期化していく中で、終身雇用を頼りに生涯1社に勤めるのは現実的ではなくってきています。新浪社長の真意は定かではありませんが、そのような現状を捉え、キャリアの途中で新しいスキルを獲得していく、「リカレント教育」、「リスキリング」が必要ということを、言いたかったのではないかと思います。

トヨタ等の大企業も、”終身雇用は維持できない”と明言している今の時代、キャリアの途中で自分自身のスキルを見直し、高めていくことが必要になっています。

その中で45歳というのが、一つの目安の年齢であり、新浪社長はそのような発言したのではないかと思います。

2. 銀行員は以前より早期定年制

(1) 銀行は52歳定年制

そもそも銀行員にとって、早期の定年制は今に始まった話ではありません。

銀行内での最終的な役職により多少前後はありますが、多くの銀行員は、概ね52歳で銀行での定年を迎え、取引先や関連会社へ出向することとなります。

60歳まで銀行にいられる人は、社長や頭取まで出世した本当に一握りの人達になります。

45歳という年齢にはインパクトはありますが、早期に定年を迎えるという意味では、銀行員にとっては以前から起こっていることと言えます。

(2) 出向年齢の低下

45歳定年制が世間を騒がしている昨今ですが、銀行内では、その言葉を予言していたかのように、取引先や関連会社へ出向する年齢が下がり始めています。

最近では、52歳を待たずに、40代後半での出向も多く見られるようになってきました。むしろ、52歳まで銀行にいられる人は、支店長や部長クラスの人たちのみという印象すら受けます。

かつての自分の上司も、45歳で”黄昏研修”とも言われるセカンドキャリアの研修の案内通知があり、現実を前に意気消沈しているのを見たことがあります。
※黄昏研修から実際の出向までは数年あるので、出向年齢が45歳まで下がっているわけではありません。

45歳定年制は、言葉だけ先走っている印象もありますが、銀行業界の中では、すでにその方向に向かっているのが現実です。

一方、考え方によっては、今の50歳前後の銀行員の方々は、出向先が用意されていて、恵まれているのではないかと思います。これからの時代は、出向年齢が下がっていくと共に、出向先数も限られてくることが予想され、全員が必ず出向できるような時代ではなく、自分自身でスキルを磨き、キャリアを築いていくことが重要になってきます。

3. リスキリングの必要性

(1) 年々少なくなる出向先

前述の通り、今後、銀行員の出向先はどんどん数が減っていくことが予想されます。

これは、相互持ち合いの株式の売却等により、銀行と取引先との関係が変化してきていること、銀行の取引先も以前のように人を受け入れる余裕がなくなってきていることが理由として挙げられます。

銀行の出向斡旋に頼るのではなく、自分自身でセカンドキャリアとなる会社を見つける、もしくはスキルを高め転職をする等の動きが必要となってきます。

(2) 低下する銀行員のステータス

以前は、銀行に入れば一生安泰と言われていました。一般的にもエリートと言われることが多く、業界の安定性があり、高い年収・待遇、終身雇用の確保が約束されていました。

そのような好条件だからこそ、度重なる転勤やハードな業務にも耐える価値があり、定年もしくは出向となるまで銀行に勤める人がほとんどでした。

近年、銀行業界の将来性も不透明となってきており、以前に比べ銀行内での出世も難しくなってきています。また出向する年齢も年々下がっていく中で、銀行員を続けることに価値を見出せなくなっている人が増えてきている印象を受けます。出向の年齢を迎える前に、転職をする等、銀行の外に飛びたす選択肢を持つことが重要であり、リスキリングの必要性が高まっていると思います。

(3) キャリアを主体的に切り開く必要性

一生涯の安定と引き換えに、キャリアの主導権を銀行に預けてきた銀行員も、今後はキャリアを主体的に築いていく必要があります。日本全体で終身雇用が崩壊していく中、一つの会社で社会人生活を終えるということは現実的ではなくなっています。

リスキリングの必要性は日に日に増しており、銀行内だけで通用するスキルだけではなく、外部でも活用できるポータブルスキルを身につけることが重要となっています。主体的にキャリアを築いていく上で、銀行内でのポストだけではなく、外部でのポストを含め、キャリアプランを作っていく必要があります。

銀行での業務を通じて身につけられるスキルも多くあるため、日々の業務を通じてスキルの向上を図ると共に、自己啓発等で武器となるスキルを身につけていくことが重要になるのではないかと思います。

まとめ

今回は、45歳定年制について、銀行員の視点から個人的な見解を書かせていただきました。

20代、30代の銀行員の場合、なかなか自分ごととしては捉えにくいですが、早期の定年制については、今に始まったことではなく、銀行業界での常識となっています。

銀行に入れば安泰という時代は終わっており、銀行員も自身のキャリアについて主体的に考え、行動していくことが重要になります。その中で、自分で望むキャリアを歩んでいけるよう、リスキリングにより自身の強みを確立していくことが重要となります。

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