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メガバンクのハードシップ手当について。赴任地ごとの具体的な金額を特別公開

海外駐在のハードシップ手当 海外赴任

メガバンクに加え、地方銀行でも海外赴任のチャンスが増えてきている中、海外赴任をキャリアの目標にしている銀行員の方も多くいるのではないでしょうか。

海外駐在を目指す中で、実際の待遇や手当について気になっている方もいるのではないかと思いますが、銀行から公開されている情報はなく、なかなか実態を掴むのが難しいのではないとか思います。

今回は危険地手当とも呼ばれるハードシップ手当について、海外駐在者から情報収集した内容を大公開いたします。また、赴任地ごとの駐在の難易度について、日本食の入手状況、生活インフラ、治安を中心に解説していきます。

1. ハードシップ手当

(1) ハードシップ手当とは

ハードシップ手当とは、危険地手当とも呼ばれ、海外赴任者に対して赴任地の生活環境等を考慮して支給される手当となります。

赴任地によって手当の金額が異なり、主に生活水準、公共交通機関の整備状況等の生活インフラの水準、衛生環境、治安等を勘案して決定されています。

(2) 赴任地ごとの金額

ヒアリングに基づいた赴任地ごとのハードシップ手当の金額は下記表の通りです。

衛生環境があまり良いとは言えないインド、治安状況に懸念がある中南米諸国、宗教色が強い中東諸国は比較的ハードシップが高くなる傾向があります。

一方、イギリス、ドイツ、アメリカ等の先進国では、日本と同水準の生活ができるため、ハードシップ手当がつかないことがほとんどのようです。

国名・都市名月額の金額目安(円)
イギリス・ロンドン0
ドイツ・デュッセルドルフ0
アメリカ・ニューヨーク0
シンガポール0〜30,000
タイ・バンコク0〜50,000
インド・ムンバイ180,000〜240,000
アラブ首長国連邦・ドバイ0〜30,000
サウジアラビア・リヤド200,000〜250,000
イラン・テヘラン200,000〜250,000
メキシコ・メキシコシティ120,000〜180,000
ブラジル・サンパウロ120,000〜180,000
チリ・サンチャゴ60,000〜120,000
赴任地ごとのハードシップ手当の目安金額



2. 赴任地ごとの難易度

赴任地ごとの難易度について、解説していきたいと思います。今回は、下記の要領で5点満点で評価をしています。

総合点:日本的生活、生活インフラ、治安を踏まえた総合評価です。★1つが難易度が高い(駐在が大変)、★5つが難易度が低い(駐在が比較的容易)としています。

日本的生活:日本食のレストランが充実しているか、日本食を入手することができるか、日本のものが手に入るか等、どれだけ日本で暮らすのと同じような生活をできるかを評価しています。★1つが日本と同じような生活は難しい、★5つが日本と同じような生活がしやすいとしています。

生活インフラ:衛生環境や公共交通機関の利用可否・整備具合、渋滞の状況等、生活におけるインフラの状況を評価しています。★1つが生活インフラが整っていない、★5つが生活インフラが整っているとしています。

治安:現地で生活する上での治安の状況を評価しています。★1つが治安が悪い、★5つが治安が比較的良いとしています。

また、あくまで個人の経験とヒアリングによる評価ですので、その点お含みおきください。

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(1) ヨーロッパ

① イギリス・ロンドン

総合点★★★★★(5)
 日本的生活★★★★★(5)
 生活インフラ ★★★★★(5)
 治安★★★★★(5)

バンカーなら誰もが憧れる駐在地であるイギリスのロンドン。先進国ということもあり、駐在地としては、比較的生活しやすい都市ではないでしょうか。

日本的生活:
先進国であることから、基本的にはなんでも日本の食材が揃います。また、質の高い日本食レストランも多くあり、日本食の環境としては満足できる駐在地ではないかと思います。
以前は、ロンドンは食事が美味しくないと言われておりましたが、日本食以外にも各国のレストランがあり、食事には困らない生活ができると思います。

生活インフラ:
地下鉄やバスが整備されており、公共交通機関も日本と同様に利用が可能です。整備されており、MRTと呼ばれる電車を利用して各所にアクセスが可能です。また、衛生環境も良いことで有名です。

治安:
ヨーロッパの都市においては、ロンドンの治安の良さは抜きん出ており、家族連れにも生活しやすい都市となっています。

(2) 北米

① アメリカ・ニューヨーク

総合点★★★★★(5)
 日本的生活★★★★★(5)
 生活インフラ ★★★★★(5)
 治安★★★★☆(4)

金融の最先端であるアメリカのニューヨーク。エリートが集う駐在地であり、メガバンクの社長や頭取にもニューヨーク駐在の経験者が多くいます。銀行員のキャリアとして目指すべき駐在地ではないかと思います。

日本的生活:
先進国であることから、ロンドンと同じく基本的にはなんでも日本の食材が揃います。また、日本から進出している飲食店も多くあり、日本とさほど変わらない生活が送れるのではないでしょうか。
また、各国の流行りのレストランが集まる都市でもあり、日本食以外でも食生活に満足できる生活がおくれると都市となっています。

生活インフラ:
オフィス街となるマンハッタンエリアには地下鉄網が張り巡らされており、利便性に優れています。また、衛生環境や医療体制も問題なく、生活インフラが駐在の障害となることはない駐在地となります。

治安:
以前は、アメリカは治安が悪いというイメージがありましたが、近年は治安状況も改善してきていると言えます。日本ほど安全とは言えませんが、駐在においてさほどストレスなく生活できる環境ではないかと思います。

(3) アジア

① シンガポール(都市名同じ)

総合点★★★★★(5)
 日本的生活★★★★★(5)
 生活インフラ ★★★★★(5)
 治安★★★★★(5)

アジアの金融都市として発展を遂げたシンガポール。アジア全体を統括する拠点をシンガポールに置くことが多く、日本人駐在員の数も増加しています。

日本的生活:
日本食レストランも多くあり、ショッピングモールやフードコートには必ず一つは日本食レストランがあります。スーパーには日本食材のコーナーがあるなど、日本食品の入手も問題なく可能です。

生活インフラ:
公共交通機関が整備されており、MRTと呼ばれる電車を利用して各所にアクセスが可能です。また、衛生環境も非常に良いことで有名です。

治安:
街の中は衛生面も含め綺麗に保たれており、治安も良好な都市となっています。

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② タイ・バンコク

総合点★★★★★(5)
 日本的生活★★★★★(5)
 生活インフラ ★★★★☆(4)
 治安★★★★☆(4)

微笑みの国タイのバンコク。日本人にとっては住みやすい環境であることから駐在地としての人気が高い都市の一つです。日本企業の進出も多く、銀行にとってもビジネスチャンスが豊富にあることから、優秀な人材が赴任する赴任地となっています。

日本的生活:
日本のものは基本的になんでも手に入ります。また、多くの日本企業がタイに進出していることもあり、日本と同じような生活を送ることができます。

日本のコンビニやレストランも進出しており、レストランの種類は、有名なラーメンチェーン店から回転寿司店まで、日本と同様の食事を楽しむことができます。

各種手続きが日本語で完結することも特徴として挙げられます。携帯電話の契約や浄水器の契約まで、日本語対応のお店が多くあります。

生活インフラ:
タクシーも安く、電車のアクセス範囲も広く、公共交通機関はとても充実しています。都市部における自動車の渋滞がひどいという点が難点として挙げられ★4つとしています。

治安:
生活治安も基本的には良好です。ただ、日本と同水準とは言い切れないので最低限の注意は必要になります。

(4) 中東

① アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ

総合点★★★★☆(4)
 日本的生活★★★☆☆(3)
 生活インフラ ★★★★☆(4)
 治安★★★★★(5)

アラブ首長国連邦の首長国の一つであるドバイ。日本人駐在員数も増加しており、駐在地として生活しやすい環境となってきています。

日本的生活:
本格的な日本食を楽しめる日本食レストランが複数あります。また、日本食材を入手できるスーパーもあります。一方、日本食レストラン、日本食材の価格がまだ高いことから、★3つとしています。

生活インフラ:
公共交通機関としては、メトロが整備されており、各所へのアクセスや通勤時の利用も可能です。また、安心してタクシーを利用できるので、移動においては特段問題はありません。衛生環境も良好です。

治安:
イスラム教の国ということもあり、生活における治安はとても良好です。

ご参考

ドバイ駐在については合わせて、下記もご参照ください。
アラブ首長国連邦(UAE)駐在の魅力を徹底解説。ドバイでの駐在生活の実態を紹介

② サウジアラビア・リヤド

総合点★★☆☆☆(2)
 日本的生活★☆☆☆☆(1)
 生活インフラ ★★☆☆☆(2)
 治安★★★★☆(4)

中東の盟主と言われるサウジアラビアの首都リヤド。イスラム教が深く根付いた生活習慣であり、不任地としての難易度は高いと思います。

日本的生活:
現地で入手できる日本のものはかなり限られております。消費財で言えば、ユニチャームのおむつや関連商品が現地で生産されており入手できる程度です。
日本食レストランは数が限られており、日本人シェフがいるレストランは1軒か2軒となっています。入手できる日本食材も限定的です。また、イスラム教の国であり、お酒と豚肉が入手できないことからも食生活は日本と同水準というわけにはいきません。

生活インフラ:
公共交通機関は未整備で、基本的には車が必要になります。現在、空港から市内や市内の各地を繋ぐメトロを整備中であり、稼働すれば改善されるかもしれません。衛生環境は良好であるため、★2つとしています。

治安:
イスラム教の国ということもあり、生活における治安は良好です。

ご参考

リヤド駐在については、合わせて下記もご参照ください。
サウジアラビア駐在の魅力を徹底解説。首都リヤドでの海外駐在生活の実態を紹介

(5) 中南米(ラテンアメリカ)

① メキシコ・メキシコシティ

総合点★★★☆☆(3)
 日本的生活★★★☆☆(3)
 生活インフラ ★★☆☆☆(2)
 治安★★☆☆☆(2)

標高2,000メートルを超える高地に位置するメキシコのメキシコシティ。2010年代後半に、自動車産業を中心に日本企業の進出が加速したこともあり、日本食レストラン等は充実してきています。

日本的生活:
日本食レストランも複数存在しています。また、日本食材を入手できるスーパーもあり、幅広い食材の入手が可能です。一方、価格が比較的高いことから★3つとしています。

生活インフラ:
公共交通機関として地下鉄が整備されています。アメリカ大陸では、ニューヨークの地下鉄に次ぐ規模と言われており、各所へアクセスが可能です。一方、車での移動となると、市内の渋滞がひどいこと、交通事故が多いことがネックとなっています。

治安:
生活治安は悪化傾向にあります。特に凶悪犯罪が多い印象です。メキシコシティも注意が必要ですが、自動車産業の関連企業の集積が進んだメキシコ中部のレオンでは治安の懸念が頻繁に聞かれます。

② ブラジル・サンパウロ

総合点★★★☆☆(3)
 日本的生活★★★★☆(4)
 生活インフラ ★★★★☆(4)
 治安★★☆☆☆(2)

日系人も多く、日本人に対してとても温かいブラジルのサンパウロ。ブラジルと相性が合う人は、駐在後に移住をしたりする人もいます。総合評価を★4つにしたいところですが、日本からの距離が遠く、10時間以上のロングフライトを2本乗らないと辿りつかないこともあり、★3つとしています。

日本的生活:
日系人が多いことからも、本格的な日本食レストランが多くあります。また、日本人が経営している日本食スーパーもあり、豊富な種類の日本食を入手することができます。

生活インフラ:
公共交通機関として地下鉄が整備されており、利用が可能です。また、タクシーもぼったくり等は少なく、ある程度ポルトガル語ができれば利用可能であり、金額も安いです。ただ、最近ではUberの利用も可能であり、便利です。

治安:
ブラジルは治安が悪い印象がありますが、印象の通り治安はあまり良くないのが現状です。大通りを歩く分には、そこまで問題はありませんが、脇道に入る場合は道を選ぶ必要があります。


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まとめ

今回は、メガバンクのハードシップ手当の金額水準、各赴任地の難易度について、日本的生活、生活インフラ、治安を中心に書かせていただきました。

生活が充実している先進国と、日本と同じような生活を期待するのは難しい発展途上国では、ハードシップ手当も差があるのがわかるかと思います。

また駐在難易度については、なるべく客観的な評価に努めましたが、赴任地に合うかどうかは、個人個人によるところが大きいのも事実です。相性により駐在地の難易度も大きく変わってくるため、実際に生活してみないとわからない部分も多くあり、あくまで参考としていただけますと幸いです。

これから海外駐在を予定されている方、将来海外に行ってみたい方の参考になれば幸いです。

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