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銀行員が証明する銀行あるある。銀行の常識は世間の非常識!

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「銀行の常識は世間の非常識。」銀行員なら一度は聞いたことがある言葉かもしれません。

銀行内にいると、それが普通に感じ感覚がわからなくなってきてしまいますが、銀行では常識とされていることが世間では非常識であると言うことは往々にしてあります。

今回は、そんな銀行員ならではの銀行あるあるを紹介していきたいと思います。銀行員以外の方も、こんなことが本当にあるんだと、楽しんでいただければと思います。

1. 古き銀行あるある

(1) おじぎハンコ

世間でも一時期話題になった、おじぎハンコ。決裁を受ける書類や、紙の回覧書類に印鑑を押す際、印鑑の名前の向きを少し左に倒して押印するといるものです。

通常、印鑑は役職の低い人が1番右に押し、その左に上司が押していくことになります。印鑑を少し左に傾けることで、左側に印鑑を押す上司に少しおじぎをしているようになり、おじぎハンコと呼ばれています。

また反対に右側に傾いているハンコをのけぞりハンコなどと言ったりします。

こんなの都市伝説だろう、と思う方もいるかと思いますが、実施にこんなことに拘る人もいて、実際に印鑑の向きを注意されたこともあります。

また、印鑑に係るあるあるとしては、支店長や部長が決裁をする印鑑を押す際、その案件の結果に納得していない場合は、印鑑の名前を逆向きに押すことがあります。決裁はするけど、プロセスには納得いっていないことを暗に伝えるためです。

このように印鑑一つとってもいろいろなあるあるが存在します。

(2) 役職名で呼ぶ

近年、少しずつ意識が変わってきているものの、数年前までは上司を役職で呼ぶことが一般的でした。支店長なら、◯◯支店長、もしくは役職のみで“支店長”と呼んでいました。

支店長や部長によっては、「私に役職名を付ける必要はないから“さん”付けで呼んで」と言う方もいますが、わざわざ断りを入れないと役職名で呼ばれるくらい、役職名を付ける文化が浸透しています。

また、役職には敬称が込められているため、支店長や部長などを名前の後に付ければ失礼にはあたりません。他の部署の役職が上の方などに対して、様を付けたい場合は「支店長 ◯◯ 様」となります。

役職名自体も銀行特有の文化かもしれません。入社7年〜8年目で初めて役職が付く場合には、部長代理や調査役などの役職名が用いられます。

(3) おつぼねさん

銀行の支店には必ずといっていいほどお局さんがいます。新しく支店に異動になった人にとっては、このお局さんへの対応により働きやすさが大きく変わってきます。

ただ、お局さんはその支店や部署に長く在籍していることもあり、支店や部署独自のルールにも精通しているので、うまく味方に付けることが重要になってきます。

新入行員にとっても、おつぼねさんとの関係は重要であり、うまく味方に付ければその後の業務もスムーズに行うことができます。

2. 銀行特有の専門用語

続いて、銀行員なら誰でも使っているけど、世間一般では日常的にはほとんど使われない用語についてご紹介させていただきます。

(1) 銀行用語:思料

銀行内部の説明資料や、案件の承認を取得するための稟議資料において必ず見かけるのが、この“思料”という言葉です。

思料の意味を調べてみると、「思いはかること。いろいろと思いをめぐらし考えること」となります。もちろん他の企業の社内資料でも使用することはあると思いますが、銀行内で使われる頻度はかなり多いのではないかと思います。

実際には、下記のように使用します。

  • 資金繰り状況を鑑み、返済懸念はないものと思料
  • 取引先A社との、取引関係を深めるため、本件お客様の希望通り対応すべきと思料

銀行内では、どのような資料においても必ず見かける便利な言葉となっています。

(2) 銀行用語:大宗

“だいたい”、“ほとんど”の意味で使用される“大宗”。銀行内の書類では頻繁に見受けられる言葉ですが、日常ではほとんど使用しない言葉ではないかと思います。

また、“たいそう”を漢字変換する場合、“太宗”の方が先に変換候補として挙がってくることもあり、銀行員でも約半数は間違った漢字を使用して“たいそう”という表現を使用しています。

大宗は下記のような文章で使用します。

  • 投資信託を購入するお客様の大宗は50歳以上である
  • このシンジケートローンには国内主要銀行の大宗が参加している

こちらも、銀行内では頻繁に見かける言葉となっております。

(3) 銀行用語:対顧

対顧客を意味する対顧(たいこ)。通常の漢字変換では出てこないことを踏まえると、銀行固有の言葉なのではないでしょうか。銀行内では、一般用語としてごく自然に使用されています。

以下のように使用され、文語だけではなく口語でも使用される言葉となります。

  • 今回の銀行内における体制変更による対顧の影響は限定的である
  • 銀行内において、対顧の部署は重要である

以前に日本経済新聞の記事でも、“対顧”という言葉を銀行固有の言葉として紹介していたことがあり、本当に銀行内のみで使用される言葉なのだ、と思ったことがあります。それくらい銀行員にとっては、当たり前の言葉として使用されています。

3. こんな人いるあるある

最後に“銀行にこんな人いる”あるあるをご紹介していきたいと思います。

(1) 人事異動にやたら詳しい人

銀行では、ほぼ毎月といっていいほど、人事異動があります。多い時には数百人が同時に異動することになる異動ですが、やたら誰がどの部署に異動した等、人事異動に詳しい人がどこの部署にもいます。

また、このタイプの方は、最新の人事異動だけでなく、同僚の過去の経歴にもとても詳しい方が多くいます。

場合によっては、その人事異動が良い異動なのか悪い異動なのか等を教えてもらうこともできますが、あまりにも他人の人事に興味関心が強すぎると、少しひいてしまうので本音です。

(2) 過去の実績をやたらとアピールする人

銀行で働いている方は、共感してもらえるかもしれませんが、やたらと過去に対応した案件のことを話したがる人が銀行には多くいる印象です。

同僚と会話をしている時に、少しでも関連する話題が出ると、「あの案件は実は私がやった」、「あの会社は新規先で私が獲得した」と話したがる人が多くいます。

(3) 精算に文句を言う人

お金を扱う職業柄かもしれませんが、飲み会や送別品等の支払いを精算する際に、精算金額について細かく言ってくる人がいるのも銀行の特徴かと思います。

支店や部署によっても異なってきますが、必ず支払い金額がわかるように、領収書を添付するルールがあったりします。

まとめ

今回は、「銀行の常識は世間の非常識」をテーマに、銀行あるあるについて解説させていただきました。銀行で働いていると、普通に感じてきて、銀行固有のものではなく思ってきますが、客観的に見てみると、かなり世間の非常識な内容もあったかと思います。

また都市伝説的に話される、おじぎハンコなども実際に存在しているのも、銀行ならではではないかと思います。

日常的に使用している、銀行用語も実は銀行外では全く通じない言葉かもしれません。

銀行あるあるということで、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

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