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VUCAの時代に“生き残る銀行員”と“消えていく銀行員”

VUCAの時代の銀行員 キャリア

最近よく耳にするようになった“VUCA”という言葉。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字から作られた言葉ですが、銀行員にとっても意識しなくてはならない言葉となってきました。

銀行員が安泰とされていたのは、一昔前の話で、VUCAの時代においては、突然どんなことが起こるのかも想像できません。

今回は、VUCAの時代に“生き残る銀行員”、“消えていく銀行員”について、書いていきたいと思います。

1. VUCAの時代

(1) ものすごい勢いで環境が変化する

VUCAの時代という言葉を多く聞くようになった要因としては、時代の変化のスピードが指数関数的に上がっていることが挙げられるかと思います。

例えば、Iphoneが初めて世の中に登場したのはたった15年前の話です。たっ15年で、人々のライフスタイルを変えるような、大きな変化が起こっていることが理解できます。

当然、過去の産業革命等の変化も大きな変化ですが、近年はAI等のテクノロジーの発展が目覚ましく、テクノロジーの発展が更なる変化を生むという流れになっています。

(2) 銀行の存在意義も変化する

銀行の存在意義、在り方についても変化が激しい時代となっています。

かつては、全国の各都道府県に支店があることが強みとして考えられていましたが、デジタル化が進むにつれて、支店が多いことでコスト負担が多くなるといった考え方が浸透しています。

またフィンテックの台頭、かつての銀行のビジネスモデルだけでは、立ち行かなくなることを浮き彫りにしています。

(3) 生え抜きである価値が低くなる時代に

VUCAの時代による、銀行内での大きな変化は、人材の流動性が増すということが挙げられるかと思います。以前は、社長や頭取になる人材は、新卒で銀行員となった内部からの生え抜きでしたが、今後は外部から、いわゆるプロの経営者を引っ張ってくるという動きが起こる可能性もあります。

以前は、ずっと銀行で働くということに対して、処遇面や人事面において少なからずインセンティブがありましたが、今後は、中途採用者も待遇面において全く変わらない時代がくるかもしれません。

2. 生き残る銀行員

(1) 行動力

VUCAの時代でも生き残っていける銀行員は、行動力がある銀行員と言えるかと思います。

行動力はスキルといったイメージはありませんが、個人の価値を高める重要な要素となります。まずはとにかくやってみる、やりながら修正していくとった行動力が重要となります。

銀行員として行動力を高める方法としては、色々あるかと思います。例えば、支店長公募等の制度に積極的に手をあげていくのも一つかもしれません。兼業や副業に挑戦してみることもその一つではないかと思います。副業は、収入面で言えば最初はあまり効率的ではないかもしれませんが、その行動を起こすことで個人として学ぶことが多くあるかと思います。

もっと身近な例を挙げれば、所属している部署で何か新しい提案をしてみることも行動力を高める方法と言えます。反対意見を言われることもあるかもしれませんが、恐れずに動き出してみることが重要となります。

(2) ポータブルスキル

最近よく耳にする言葉としてポータブルスキルという言葉があります。これは、持ち運びができるスキルということで、他社や他業務においても力を発揮できるスキルのことを示します。

多くのポータブルスキルを持っている銀行員もVUCAの時代に生き残る銀行員と言えるのではないでしょうか。

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(3) IT人材

今後、銀行員としてデジタル及びテクノロジーの理解はとても重要となります。

銀行業界全体としてデジタル化が進行し、ITがより重要な役割を果たしていきます。銀行員は新たなテクノロジーを理解し、顧客の課題を解決するデジタルソリューションを提供するスキルを習得する必要性が年々高まっていくでしょう。

継続的な学習と適応力: また、IT関連分野は急速に進化しており、常に新しい知識を吸収するために、継続的な学習と変化への適応力が求められます。新しいトレンドやテクノロジーに対して高いアンテナを持ち、自己啓発を継続していくことが必要になるでしょう。

3. 消えていく銀行員

(1) 社内手続きだけ詳しい

銀行には、各社固有の社内手続きが存在します。手続き・マニュアルを重視する銀行においては、当然のことかとは思いますが、この社内手続きを理解しないと、銀行においては業務が回りません。

もちろん社内手続きに精通して、各業務に素早く対応していくことはとても重要なこととなります。銀行員として働いている限り、社内手続きの理解度は各銀行員のパフォーマンスに大きく営業を与えます。

一方、当然のことながら、社内手続きはその企業固有のルールであり、他社に転職した場合にはほとんど役に立たない知識と言えます。同じ金融業界であれば、一定程度は重なる部分があるかと思いますが、他業種の場合は、ほとんど知識としては役に立たないのではないかと思います。

繰り返しになりますが、銀行で働く上では、社内手続きの理解は重要です。ただ、社内手続きと同時に他社でも通じるポータブルスキルを身につけることも重要です。

(2) やらされる仕事で手一杯

「言われたことをしっかり行う」、かつてはこれも立派な能力でした。しかし変化が激しいVUCAの時代においては、与えられる仕事だけで手一杯となっている銀行員は、消えていく銀行員と言えるのではないでしょうか。

与えられた業務に対して、いかに自分自身で創意工夫を行い、付加価値をつけられるかが今まで以上に重要になってきています。また、やらされ仕事とするのではなく、自分自身で目標や意義を見つけ取り組む姿勢も、今後ますます重要になっていくのではないでしょうか。

(3) キャリアの強みを活かせていない

銀行員のキャリアは、基本的にはジェネラリストを作る人事異動が多く、ITやクオンツ等の一部の専門人材を除いては、専門性は高くないかと思います。

一方、自分自身のキャリアは自分自身だけのもので、何かしら強みとなるものがあります。営業部署を長く経験してきた銀行員の方は、他社でも活かせる営業スキルがあると思いますし、幅広い部署を経験してきた銀行員の方は、複数の業務経験を組み合わせた強みがあります。

これらの強みは、自分自身で特定し、活かしていくことが重要になるのではないかと思います。

まとめ

今回は、VUCA=Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityにどのような銀行員が残っていくか、について書かせていただきました。

時代の先が読めないからこそ、自分自身で意思をもってスキルを身につけ、行動していくことが重要となるのではないでしょうか。

少しでも参考になれば幸いです。

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