今回は、英語を話せるようになりたい人の必読書、シーネクスト・パートナーズの代表取締役である戸塚隆将さんの著書「世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法」をご紹介させていただきます。
英語を学習する上での目指すべき姿や、具体的な学習方法が紹介されている素晴らしい本で、読むだけで英語を勉強するモチベーションが湧いてきます。自分も英語学習に悩んだときは、いつもこの本に立ち返るようにしています。
今まで英語の勉強に取り組んできたけど何度も挫折している方、仕事で英語が必要であり英語力を高めたい方、海外駐在に向け英語を学びたいと思っている方は、是非一読してみてください。
1. 英語の勉強で挫折しない
今まで英語の勉強に取り組み挫折してきた方は多くいるのではないかと思います。本書を読めば、英語を学ぶ意味を理解でき、モチベーション高く英語学習を続けることができるので、是非以下のような人に読んでいただきたいと思います。
(1) 英語を学び直したい人
英語を身につけたいと思っていながらも、なかなか本格的に取り組むきっかけもなく30代、40代となってしまった方もいるのではないでしょうか。
もし英語を学び直したいと思っているのなら、30代や40代でも遅いということはありません。本書では、英語を学ぶ意義が丁寧に説明されており、英語学習のモチベーションを高めてくれます。
また、具体的な学習方法が提示されているので、今まで英語学習に挫折してきた方、何から学び直せばいいかわからない方にも、わかりやすい内容となっています。
【短期間で必要な英語力を獲得する秘訣は…】まずは無料カウンセリングでご確認ください。<プログリット公式サイト>
(2) 英語学習のゴールが決まっていない人
英語を勉強している方なら誰しもネイティブのような綺麗な発音に憧れたことがあるのではないでしょうか。日本人が英語を学習する際は、どうしてもネイティブスピーカーのような綺麗な英語を目指してしまいます。しかし、幼少期にネイティブの発音を身につけていない限り、どんなに学習を重ねてもネイティブのような発音を身につけることはできません。
もちろん目標が高いことは良いのですが、目指すべきゴールを間違って設定すると英語を学習する過程で、モチベーションの低下に繋がります。
本書では、あえてネイティブスピーカーにはなれないことを明確にすることで、英語を第二言語として学ぶ非ネイティブが目指すべきゴールを明確にしてくれます。
(3) 海外駐在に向け英語力を高めたい人
海外駐在の実現には一定水準の英語力を身につけておく必要があることは事実です。一方、海外赴任をしている人や外資系企業で働いている人が、全員ネイティブのような完璧な英語を話しているかというと、実はそんなことはありません。
日本人のアクセントが残る発音で、英語を話す方も多くいます。ただ、そのような方は、自分の意見を伝えられる英語、ビジネスで使える英語を身につけていることが特徴です。
本書では、海外赴任や外資系企業で働くために、目指すべき英語力や具体的な学習方法を紹介しています。海外での生活経験、外資系企業での勤務経験がある戸塚さんの言葉は、大変説得力があり、参考となるものばかりです。
2. 世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法の概要
(1) 世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法の構成
本書の構成は下記の通りです。
INTRODUCTION なぜ、いま英語勉強法を書いたのか?
『世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法』 戸塚隆将さん 著
CHAPTER1 なぜか英語が身につかない人の5つの誤解
CHAPTER2 英語は「伝える」ためにある
CHAPTER3 「シンプル英語勉強法」の全貌
CHAPTER4 (ステップ1)「ブロークン」でもいいからとにかく話す
CHAPTER5 (ステップ2) 正しい発音を「まず頭で」理解する
CHAPTER6 (ステップ3) 英文を「前から」解釈しながら読む
CHAPTER7 (ステップ4) 「音読とセットで」ひたすら聴く
CHAPTER8 (ステップ5) 結論と根拠を明確にして「ロジカルに」書く
CHAPTER9 (ステップ6) かならず「フルセンテンスで」話す
CHAPTER10 英語のテクニックより大切なもの
(2) 英語学習に対する考え方
CHAPTER1〜CHAPTER3では、英語学習に対する考え方が説明されています。英語を学習する意義、英語が身につかない理由、目指すべき英語学習のゴールについて解説されています。
自分も含め本書に興味を持った方は、今までも英語の勉強をしてきたけれど英語が身に付かなかった方が多いかと思いますが、身に付かない理由を明確にすることで、目指すべきゴールを示してくれています。
(3) 具体的な学習方法
CHAPTER4〜CHAPTER9では、具体的な学習方法として、ステップを6つの方法に分けて説明しています。
6つのステップには、“「ブロークン」でもいいからとにかく話す”というスピーキングの学習方法をはじめ、“英文を「前から」解釈しながら読む”というリーディング、更にリスニング、ライティングまで、英語学習に必要な4つのスキルについての学習方法を網羅的に紹介してくれています。
3. モチベーションが湧く言葉
本当に参考になる言葉ばかりですが、特に印象的でありモチベーションを高めてくれる3つの言葉をご紹介したいと思います。
(1) 英語は資産になる
もちろん「英語を学ぶか、学ばないか」は自由です。ただ、英語を学ぶことは確実にあなたの資産となり、人生を充実させることができるということはお約束します。
『世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法』 戸塚隆将さん 著
英語学習の意義を伝えてくれる言葉です。英語力は、右肩上りで伸び続けるのではなく、ある段階で全く成長を感じられない低迷期が訪れます。この低迷期に、モチベーションを失わず学習を継続することが重要となります。
「英語は自分の資産となり人生が充実する」ということを常に頭に置いておくと、成長が感じられないつらい時期も、モチベーションを維持できるのではないでしょうか。
(2) ネイティブレベルにはなれない
まず、「私たち日本人はネイティブスピーカーにはなれない」ということを認識しましょう。日本人は、どんなに英語を勉強し、何年も英語圏に住んでも、非ネイティブスピーカーのままです。英語の語彙の量や表現力は、ネイティブレベルまで到達することはありません。発音もどんなに努力してもネイティブレベルまでは改善しません。
『世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法』 戸塚隆将さん 著
個人的には、最初にこの文を読んだ時は衝撃的でした。考え方を180度変えてくれた言葉でした。
当然、英語を勉強する上では、ネイティブに近い英語を目標にするべきだと思っていましたが、あえてネイティブに到達するのは不可能と断定してくれることで、日本国内で生活してきた日本人として、目指すべきゴールが明確になりました。
(3) 具体的な学習法としての音読、シャドーイング
「大量のインプットと少量のアウトプットを組み合わせることが有効」
(中略)
音読とシャドーイングは努力を裏切らない
『世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法』 戸塚隆将さん 著
個人的には、大量のインプットと少量のアウトプットというのは、少し意外に思いました。英語学習においては兎に角アウトプットが重要であると考えていたからです。
ただ、本書を読むと理解できるのですが、インプットの量を増やさないと、アウトプットの質も上がってこないので、まずはインプットが重要となります。
このように取り組み方の背景を理解できることは、効果的な学習に繋がり、大変参考になります。
まとめ
戸塚隆将さんの著書「世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法」をご紹介させていただきました。英語に苦手意識を持っている方も多くいると思いますが、正しいやり方で努力をすれば必ず向上するものでもあると思います。
本書は、英語学習のゴールや考え方、具体的な学習方法についても紹介されており、大変参考になります。
自分も英語学習を継続していますが、なかなか成長を感じられる、挫けそうなこともしばしばあります。そんな時は、この本を再読して、英語を学習する意味や目指すべきゴールを再確認しています。
仕事で英語が必要な方、海外駐在を目指し英語力を高めたい方は、ご一読されることをおすすめします。